11/14日に北京で肺ペストが発生したとニュースになりました。
本記事では肺ペストについて分かりやすく解説していきたいと思います。
肺ペストとは?
ペスト菌によって感染する伝染病のことです。気管支炎や肺炎などを引き起こすため、肺ペストと呼ばれており、呼吸困難などにより死亡する確率がとても高く恐ろしい感染症です。適切な抗菌薬が使用されない場合の致死率は90-100%とされています。
そもそもペストとは?
ノミによって伝播し、感染ルートによって線ペストと肺ペストに分けられます。
線ペスト
菌を保有するネズミなどのげっ歯類からノミを介して傷口や粘膜から感染します。
潜伏期間は3〜7日間で、症状としては突然の高熱、頭痛、悪寒、倦怠感、不快感、食欲不振、嘔吐、筋肉痛、疲労衰弱や精神混濁などの全身に現れます。通常2〜3日で死亡に至ります。
肺ペスト
腺ペストから続発する場合もあり、咳などによる飛沫感染でヒトからヒトに伝播します。潜伏期間は2〜3日で、発病後24時間以内で死亡すると言われています。
症状としては、強烈な頭痛、嘔吐、39~41℃の発熱、急激な呼吸困難、鮮紅色の泡立った血痰を伴う重篤な肺炎像などが現れます。
日本におけるペスト
1899年から1926年までの間で流行が複数回あったが、それ以降は感染の確認はされていません。
世界におけるペスト
世界的には今でもアフリカ、アジア、北南米の山岳地帯や密林地帯で感染が報告されています。毎年2,000人前後の患者が発生しており、特にアフリカ大陸は感染者数が多いです。
予防について
ワクチンはありません。飛沫感染するので、患者や動物との接触を避ける、マスクの着用などが効果的だそうです。
また、肌の露出を控え、虫除けを使用したり、高熱が出た際は早期に医療機関を受診した方が良いです。
感染した場合は、抗生物質を投与する早期治療が大切です。
北京でのニュース
まだ速報が出てきたばかりなので、詳細情報が分かりません。
非常に恐ろしい感染病なので、注意してニュースを見るようにしましょう。