
サラリーマンの私が、2019年9月のファイナンシャル・プランナー3級の試験に挑戦し、無事合格しました。
本記事では、その合格への道のりについて書いていきたいと思います。
人生の資金計画を立て、その実現に導く方法を「ファイナンシャル・プランニング」といい、それをサポートするのがFP(ファイナンシャル・プランナー)です。
具体的には、税金・保険・相続など人生の中ではお金に関する問題がたくさんあります。
これらの問題をサポートできるのがFP技能士であり、試験に合格しないと名乗ることはできません。(民間資格ではなく国家資格です。なんかすごい!)
簿記は会社のお金を扱うのに対し、FPは個人のお金に焦点を当てています。
要するに、FPとは個人のお金の専門家というわけです。
なぜ受験しようと思ったのか
私は会社勤めのサラリーマンですが、もともとお金には興味があり、投資信託や株などの取引をしていました。
日々の仕事をする以外にも、何か形に残るものに挑戦したいと思い、まずは難易度が易しいと言われているFP3級をとってみようと思ったのがきっかけです。
お金は個人で責任をもって管理しなければならず、今後税金や保険などは避けては通れないと考えると、今のうちから知識をつけ、少しでもどんな仕組みなのかを知っておくことは決してマイナスではありません。
早くから行動することに損はありません!
FPは1級、2級、3級とあり、一番簡単な3級を受けました。
ネットで調べても、難易度は低いという情報が多く、これに合格したからといって何かが変わるわけではないですが、合格は合格です。
受験を思い立ったのが6月だったので、試験3ヶ月前から行動を始めていました。
受験科目
調べていくと、学科と実技があり、それぞれ6割の正解以上で合格となります。
さらに全て2択か3択なので、あまりハードルは高くなさそうですね。
実技といっても長文問題になるだけですので身構える必要はありませんよ。
実技の中でも個人資産相談業務・保険顧客資産相談業務・資産設計提案業務の3種類があり、どれかを選択する必要があります。
よく分からず調べていましたが、私の場合は、FPとしての業務を行うことは考えておらず、「時間かけて調べるくらいなら、何も考えず"個人資産"を選んでおけば良い。その分勉強した方が良い。」という記事を見つけ、その通り"個人資産相談業務"で受験することに早々に決めていました。
費用
今回の受験にかかった費用は以下の通りです。
・学科受験料3000円
・実技受験料3000円
・テキスト「みんなが欲しかった!FPの教科書3級 '16-'17年度版」みんな持っているやつです。ブックオフで108円
・問題集「絵で見てわかる2012-2013年度版」適当にメルカリで買った300円
・電卓(持ち込み可)108円
・写真
受験票に貼らなければいけない写真2枚。自分で撮影し、コンビニで印刷したので、1枚あたり3円合計6円(L版に9枚分印刷で30円)
・交通費650円
・昼食代430円
と合計で7600円くらいでした。
使用後のテキストは、メルカリで売りたいと思います!
勉強の進め方
仕事をしながら、3ヶ月間勉強しました。とはいっても毎日ではなく、平均すると平日は毎日30分、土日は直前2週間くらいでしょうか。集中するために図書館などには行きましたけど。
まずは過去問を軽く解くことから始めました。
投資を幅広く行なっていることもあり、一般的な人よりはお金に関する知識はあると思っていましたが、それでも最初は合格ラインには届かず実技では半分にも満たなかったです。と、自分の実力がわかったところで、テキストを読み始めました。
勉強の仕方などを調べて、他の方の意見を参考に真似をしていましたが、テキストは軽く1周するくらいで、どんな分野があるのか、テキストのどの辺に書かれているのかなどが分かれば良いくらいで1周読んでみました。
この時は、テキストを読みながら付属している問題も解いておきました。
テキスト1周するのに一ヶ月かかりました。
続いてメルカリで買った問題集に取り掛かりました。テキストと比べるとこれはいまいち分かりづらく、半分適当に1周しました。しかも、古い問題集なので、あまり使う気にもなれなかったです。
これは一ヶ月弱かかっていましたね。
残りの一ヶ月は過去問を解いていました。間違えた問題はテキストで振り返るという形で、過去問 → テキスト → 過去問…の繰り返しでした。
問題集は1周したのみで、その後は全く使用しませんでした。
過去問についてですが、公式HPで公開されていますが、「過去問道場」というサイトがあり、過去の問題が解説ともに公開されています。(一部解説はありませんが)このサイトにとてもお世話になり、スマホでも使いやすく作られているので、たくさん使わせていただきました。過去問対策はこのサイトだけで完璧です!
サラリーマンでも合格は可能か
平日は毎日会社で仕事があり、帰宅は20時21時だったので、勉強時間が確保できるか不安がありました。
私の場合は、朝に勉強時間を確保し、30分ほど実技の過去問を解いていましたね。
30分あれば一回分の回答と復習ができ、過去3年分ほどを2周解きました。
最初は50、60%の正解率でしたが、2周目では安定して80%はキープできていました。
一方学科の勉強方法ですが、学科の問題は一文に対して○×を答えるので、1問10秒くらいで解くことができます。
「過去問道場」でどんどん数をこなすことができ、暇な時間にちょこちょことやっていました。
時間がない中で、三ヶ月前から取りかかれたのはよかったと思っています。
各自の勉強スタイルがあると思いますが、一夜漬けではなく、定期的に勉強時間を確保できていれば(スマホいじるくらいで良い)、忙しい方でも問題ないです。
他の方もおっしゃっているように、過去問が解ければ大丈夫と思っていただいていいですよ。
試験当日
試験会場は、東京都内のある大学でした。
9:40までに集合で、30分前にから入室できます。
試験を行う教室とは別で、自習室が用意されておりほとんどの受験生がここで勉強して試験開始を待っていました。
受験者層は、男性よりも女性が多く、主婦の方が多くを占めていたような印象があります。午前中の学科は、2時間の試験時間の中で、1時間経過後に退出可能となります。
私含めほとんどの人が退出していたと思います。
昼食は、近くのスーパーでお弁当を買い、自習室で食べました。
午後の試験まで時間があるので、スマホをいじったり、過去問で間違えた問題を見直したりして過ごしました。
周りの人は結構熱心に直前まで勉強していました。
午後の実技は途中退出はできませんが、試験時間は1時間で終了します。
当日の17:30にHPで回答が公開されるので、自己採点ができるようになります。
私の正解数ですが、学科は45/60、実技は12/15でした。
知らなかったり分からない問題は間違え、分かる問題は確実に得点できたという感じでした。
6割が合格ラインだったからこそ、この勉強方法でできたと思います。内容を理解していくというよりも、合格するという勉強をしていたつもりです。
伝えたいこと
偉そうですみませんが、簡単にまとめてみました。
試験範囲は結構幅広いですが、出題範囲は決まっています。
理解していなくとも、問題の解き方を身につければ、得点することができるようになっています。
どんなに忙しくても目標があればコツコツそれに近づくことができると感じました。(もちろんツライ時期はありましたが)
テキストは、みんなが欲しかった!シリーズでいいと思いますが、あまり古すぎると、法律の改正等の情報が入っていないので、注意が必要です。
あとは、過去問道場で出題パターンを理解すれば良いかと思います。
なんせ6割がボーダーラインだから、4割は間違えても大丈夫。しかも選択式!
最後になりますが、FP3級に合格したからといって何かが変わるわけではないですが、私にとっては資格取得がどんなものなのか、仕事との両立、FPの取り扱い範囲の広さや内容については勉強になったので良かったです。
皆さんもぜひ挑戦してみてください!